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高齢者は自分自身の延長線上にある存在 コミュニティーへの参加が孤独を救う高齢者は自分自身の延長線上にある存在 コミュニティーへの参加が孤独を救う

 公衆衛生の改善や医療環境の充実などで、今なお延び続ける日本人の平均寿命。健康増進による賜物ともいえるが、課題も多く存在する。若年層の働き手不足による老老介護、感情機能の低下による攻撃的なふるまい、認知症を原因とする徘徊――。このような高齢化社会における「影」の部分は、時には事故や犯罪の要因ともなり得る。平均寿命の延びの流れが続く以上、社会全体としてこのような課題に真摯に向き合っていく必要がある。
 では、高齢化社会が生み出す課題にどのように向き合い、そしてどのように対処していく必要があるのか。また自らが高齢者となった際に、どのような心構えを持つべきなのか。高齢者を主題として数々のヒット映画を生み出した外山文治監督に聞いた。

街に溢れる孤独な老人に
社会問題を感じる

――高齢者を対象にした売春クラブが警察に摘発される実際の事件をもとにした映画『茶飲友達』が大変話題になりました。

東京渋谷のユーロスペースの写真
『茶飲友達』は、東京渋谷のユーロスペースを皮切りに、全国のミニシアターで上映される大ヒット作品となった(撮影:末並俊司)

 『茶飲友達』は、2013年に実際に起こった高齢者売春をモチーフにした映画です。上映は、2023年2月に東京渋谷のユーロスペースの1館からスタートしました。封切り前は「高齢者の性や孤独を題材にした映画を、全国の人がどれだけ見てくれるだろう」という不安はあったのですが、思った以上にヒットしてくれました。蓋を開けてみれば、沖縄から北海道まで、全国82館のミニシアター系の映画館で上映される結果となりました。

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