課題環境対策
テーマ電力システム
風の分布を遠隔から測定する
風計測ライダー技術と
風況データの利用技術です。
技術概要
風の分布を遠隔から測定・可視化
- レーザー光を空間に発射して大気中のエアロゾル(目に見えない浮遊粒子)からの反射光を受信・分析し、ライダー技術(LiDAR: Light Detection And Ranging)を用いて、見えない風の3次元的分布を数百m~10km程度の遠隔から測定・可視化できます。
- レーダーとは異なりエアロゾルの反射光を測定するため、晴天時でも測定できます。
- 大気の条件に応じた独自開発の観測パラメータの自動最適化により、データ取得率を最大化できます。
- 洋上の浮体上など不安定な場所で測定したデータを動揺補正し、正確な風の分布を計測できます。
陸上・洋上の風力発電所における風況データ利用
- 測定した風向・風速と流体力学により、風力タービン(風車)に届く風量を正確に予測できます。
- 風向・風速の測定結果をもとに風車のブレードを制御することで、風力発電を高効率化し、また風力発電出力を平滑化することができます。この測定に使用する(小型)ライダーは、風車に取り付けるものや陸上・洋上に設置するものがあります。
受賞歴
- 技術経営イノベーション賞(2017年度)、電気科学技術奨励賞(2017年度)、航空宇宙学会技術賞(2017年度)、レーザー学会産業賞(2015年度)。
活用イメージ
- ライダーを製造する企業
- 風力発電事業、風力発電機器の製造、維持管理を行う企業
- 複雑な都市空間における風況計測によりドローンの航行、都市気象予測(豪雨早期予測)、航空機における乱気流検出、衛星からの地球環境計測にも活用可能性があります。
提供ライセンス
ライセンス 方式 |
関連特許・ノウハウのライセンス(非独占的通常実施権) |
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関連特許 | 特許第5855262号、特許第5984944号ほか |
技術指導 | 条件次第で相談可 |
※本ページの記載は2021年9月時点の情報に基づくものであり、特許の権利状況等は最新状況と異なる場合があります。