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地球温暖化対策が世界的な課題となるなかで、三菱電機ではエネルギー効率のさらなる向上を目指し、タービン発電機の高効率化・低損失化に取り組んできました。また発電所のスケールメリットを有効に活かす単機容量の増大化に対応する要素技術を開発するなど、世界各国でその優れた設計・製造技術が認められています。
※発電機事業は2024年4月1日をもって三菱ジェネレーターに事業移管されました。詳しくはこちら
鉄損や漂遊負荷損などのタービン発電機のエネルギー損失は、その発生メカニズムが必ずしも明確になっておらず、損失低減に向けた検討の定量的な評価が困難でした。三菱電機では最新の三次元電磁界数値解析技術により損失発生メカニズムを明確にするとともに、解析結果に基づき独自の損失低減構造を開発。鉄損、漂遊負荷損を合計で約20%低減し、エネルギー効率向上を実現しました。
また、火力発電所の単機容量の増大に対応するために、三菱電機は2極1,000MW級発電機の設計・製作に必要な要素技術開発に取り組んできました。発電機の大容量化にはローター(回転子)の大径化とローターを包み込むフレーム(固定子)コイル部の支持強化が不可欠です。三菱電機では高遠心力に耐える材料を開発し、ローターの大口径化を実現。また大型のレジンコーンと呼ばれる絶縁物を用い、コイル部の支持強化を可能にしました。これらの技術を基に、1,000MW級発電機と同口径の海外向け1008MVAタービン発電機を製作。高い技術力を実証しました。
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