中国国籍を持ったまま海外に居住する人を意味する華僑(かきょう)。海外で成功をし、お金持ちの代名詞ともいわれている華僑は、国籍を滞在先に変更した華人を含めて6000万人おり、その資産規模は2兆5000億ドル以上だと推定されている。※
その華僑に弟子入りをして、成功を収めたのが前仲原物産代表取締役の大城太氏だ。華僑のボスの教えは日本人にとっては目に鱗。ただし、それらの教えは、中国に古くから伝わる古典を原点としている。それらを正しく実践することによって、華僑は財を成してきたわけだ。華僑のボスの教えの一端を、大城氏に聞いた。
※2017年3月31日付け、日本経済新聞の庄国土アモイ大学特任教授のインタビューより
3回の転職を経て華僑に弟子入り
――華僑に弟子入りしようとしたのはなぜですか。
お金持ちになるためにはユダヤか華僑か印僑か、という、いわば都市伝説のようなところが出発点です。
卒業後に会社員として勤めていたのですが、20代で3回転職しました。会社員が合わなかったからです。3つ目の会社を辞める時には疲弊していて、妻に「会社員はもう無理だ」と弱音を吐いたほどです。ただ当時はまだ、定年まで勤め上げるのが主流の時代。会社員を辞めることは「脱サラ」と呼ばれていましたが、私の場合、「脱サラリーマン」ではなく「脱落サラリーマン」の方がピッタリくるほどでした。
脱サラするのはいいけれども、食べていけない。そこで、とにかく食べるためにビジネスやお金儲けを学ぼうとした際に、ユダヤや印僑ではなく、地べたに這いつくばってでもお金儲けをするイメージのあった華僑だと考えたのです。私は関西系なので、お金持ちといえば神戸にいる中華系の人たち、という印象が定着していたことも大きかった。また、地理的、文化的に中国は日本に近いため、ユダヤや印僑の人たちよりも知り合うチャンスも多いだろうし、教えも理解しやすいのではないかと考えたことも影響しました。
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