日本より少子化が進んでいるのが、お隣の韓国だ。合計特殊出生率は1を遥かに下回り、このままでは「2750年に韓国は消滅する」(韓国の国会立法調査処)という推計も発表されている。このような少子化に伴う労働力不足を懸念して、韓国においても古くから外国人材の受け入れ対策を実施してきた。その対策は、単純労働を担う非熟練の労働者に対するものから、高度な業務に従事してもらう高度外国人材に対するものまで幅広い。
これらの対策によって、単純労働に従事する外国人材は増えた。一方で、高度外国人材の獲得はままならない。このため、その対策はさらに強化している。韓国はどのようにして高度外国人材を獲得し、彼らをどのように生かそうとしているのか。韓国の労働事情に詳しいニッセイ基礎研究所上席研究員/亜細亜大学都市創造学部特任准教授の金明中氏に聞いた。
日本よりも深刻な
少子化が進む韓国
――韓国が高度外国人材を積極的に受け入れ始めた背景を教えてください。
韓国は経済協力開発機構(OECD)に加盟している国の中で最も少子化が進んでいる国です。合計特殊出生率でいえば2000年代に入った段階で既に1.5を下回っていましたが、2018年には初めて1を切りました。昨年は0.78と7年連続で過去最低を更新しています。日本の少子化も深刻ですが、それでも出生率は1.26ですから、韓国の方が遥かに問題なわけです。
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