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800人の限界集落をDAOの運営で活性化【前編】世界中の人を地域作りに参画してもらう仕組みとは800人の限界集落をDAOの運営で活性化【前編】世界中の人を地域作りに参画してもらう仕組みとは

 DAO(Decentralized Autonomous Organization、分散型自律組織)の特徴の一つは、誰でも参加できる組織であるということ。多くの場合は、DAOの参加権であるトークンを所有することで、誰でも正式にDAO内で活動できる。性別や年齢、国籍、居住地などが問われることはない。ミッションさえ共有できれば、地球の裏側にいる人とも同じベクトルで活動できる。
 この特徴を活かして、DAOにより関連する人々の数を増やし、地域活性化を目指すコミュニティを確立しているのが新潟県長岡市にある山古志地域だ。限界集落でありながら独自のNFTを発行することでDAOを運営。これによってリアルの住民をはるかに上回る数の「デジタル村民」を獲得し、これからの山古志地域を盛り上げるべく、DAOの中でアイデアを出し合っている。「山古志DAO」はどのような経緯で誕生し、そしてこれからどのような方向を目指すのかを山古志住民会議代表の竹内春華氏に聞いた(インタビューの様子は前編と後編の2回に分けてお届けする。今回はその前編)。

通常の策をうっても村民は減るばかり

――山古志住民会議が何をしている組織なのかを教えてください。

竹内春華さんインタビュー中の写真

 2004年10月23日に起きた中越地震によって山古志村は大きな被害が生じました。その約半年後の2005年4月には、平成の大合併で山古志村は長岡市に編入合併します。この2つの大きな出来事を契機として、自分たちが住む地域の未来を自分たちで作っていこうという理念で立ち上がったのが、山古志住民会議という住民組織です。2007年7月、被災した住民の方々が仮設住宅で避難生活を送っている最中のことでした。

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