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介護現場のICT化 事業者の3つのメリット~介護福祉(後編)

シナジーコラム 「介護福祉」後編 ライター 市原淳子シナジーコラム 「介護福祉」後編 ライター 市原淳子

前編をお読みでない方は、
まず以下からご覧ください。

「介護福祉」前編

介護現場のICT化を促進し、人手不足の解消に貢献する「メルフェア」。介護事業者にとっては「情報漏洩を防げる」、「映像による入退室記録により、利用者の無断外出などを防げる」、「ICT化をサポートする窓口があり。実作業の負担が減る」という3つの大きなメリットがある。

INDEX

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  • 「人手がほしい!」介護現場のピンチをICTが救う!? 後編
  • メリットその1:情報管理のストレスから解放
  • メリットその2:通行履歴を映像でチェック
  • メリットその3:システム導入の相談窓口がある

「人手がほしい!」介護現場のピンチをICTが救う!? 後編

介護業界の深刻な人手不足を解消するため、期待されているのがICTだ。ICT推進の有力なソリューションである「MELFARE」(以下「メルフェア」)は、現場スタッフだけでなく、介護事業者にもさまざまな恩恵をもたらす。今回はその具体例を3つ紹介したい。
※「メルフェア」とは、介護・福祉事業所の業務に必要なソフトやシステムを組み合わせた総合的なITソリューションのこと。

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メリットその1:
情報管理のストレスから解放

まず、介護事業者の心配のタネであるセキュリティー対策だ。
最初に情報セキュリティー。2017年5月に個人情報保護法が改正されてから、小規模の介護事業所でも、個人情報の厳重な管理が求められるようになった。しかし現場スタッフの意識や行動だけに任せるのは難しい。どんなに気をつけてはいても、介護スタッフが自宅で作業するためにUSBメモリでデータを持ち出したり、不用意にウイルスメールを開封してしまったりする可能性があるからだ。個人情報が漏れれば信用は失墜。また、重要データを破壊されれば事業継続が難しくなることさえ考えられる。

こうしたリスクに対応するため、「メルフェア」には不正操作を防止するシステムや、アクセス記録を管理して情報漏洩を防ぐ機能が搭載されている。例えば重要情報にアクセスできる人を識別・認証することで、不要なアクセスをシャットアウトできる。セキュリティー対策システムを導入することで、スタッフも情報管理に慎重になる(内部牽制)ため、USBメモリを利用する機会は減り、リスクは最小限に止められる。万が一情報が流出した場合も、どこからもれたか追跡できるため、速やかに対策を講じられる。
また、パソコンやサーバーに保存されたデータをクラウド上にバックアップをする仕組みもあるため、万一データが破損した場合も回復可能となる。

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メリットその2:
通行履歴を映像でチェック

「メルフェア」はセキュリティーシステム「MELSAFETY(以下「メルセーフティー」)」とネットワークカメラやレコーダーと連携することで、物理的なセキュリティー対策にも活用できる。
「メルセーフティー」はハンズフリー認証装置などを使って、利用者やスタッフなどのすべての入退室をチェックする。その様子はネットワークカメラが撮影し、レコーダーに記録される。このデータを「メルフェア」の入退室記録と照らし合わせることで、万が一トラブルが発生したときもスムーズに状況確認できる。
利用者が無断で外出してしまったなどの場合も、パソコンで「入退室管理画面」の履歴をクリックするとレコーダーの映像を見られ、通行時の様子や行動をすぐに確認できるため安心。これが2つ目のメリットだ。

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メリットその3:
システム導入の相談窓口がある

ひと言で「ICT化」といっても、その規模や手段はさまざまだ。単純なところでは勤怠管理や介護記録のソフトを利用し始めることから、事業所のサーバーやパソコンをすべて連動させるといった大がかりなシステム変更まで、どこからどう手をつけていいか途方に暮れてしまう施設もあるだろう。しかも、ICTに利用できるシステムやソフトは数多くあり、自分の施設に何が合うのか、判断するのが難しい。
「メルフェア」を利用する場合、これまでの多くの導入事例をもとに、最適なシステムを組み合わせてそれぞれの介護事業所にあった総合的な提案を受けられる。ICTに関して、わからない点や悩みも相談できるのだ。
また、ソフトメーカーや機器メーカーとのやりとりもサポートするため、実作業の負担が大幅に軽減できる。

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ICT化によって、事業者側も介護スタッフも、仕事量とストレスの両方が軽減できる可能性は充分にある。人手不足の悩みから解放され、より質の高い介護を目指したいのなら、ICT化を検討してみてはいかがだろうか。

市原淳子の写真
取材・文/市原淳子
雑誌の編集者・記者を経て独立。食やヘルスケア、医療・介護から最前線のビジネスフィールドまで幅広いジャンルにわたり、Webメディア、雑誌、新聞、また単行本の企画・構成などを手がける。企業人や職人、アーティストへのインタビュー多数。発信者と読者をつなぐ、わかりやすくて面白いメディア作りの達人。
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